
螺鈿(らでん) 印籠
螺鈿(らでん)装飾が施された印籠をお譲りいただきました。
今回の印籠は、表面には桜のような花びらが優雅にデザインされており、繊細な螺鈿技法が表現されています。特に花びらの淡いピンクから白にかけてのグラデーションは職人の卓越した技量を示しています。
付属する根付(ねつけ)は、黒漆塗りの人物像で、細部まで丁寧に彫り込まれた造形が印象的です。江戸時代の庶民の装いを表現したものと考えられ、印籠との調和も良く考えられた組み合わせとなっています。また、印籠と根付を繋ぐ組紐も当時のものと見られ、全体として完結したセットとして保存状態も良好でした。
螺鈿印籠の市場価値は、技法の精巧さ、図案の美しさ、保存状態、そして作者や時代背景などの要素によって決定されます。本作品は優れた螺鈿技法を示す作例として、コレクターや美術愛好家の方々に注目される品です。
近年、日本の伝統工芸品への関心は国内外で高まっており、特に印籠のような実用性と芸術性を兼ね備えた作品は安定した需要があります。古美術永澤では、こうした貴重な骨董品を適正に評価し、次の所有者へと橋渡しする役割を担っております。
もし、遺品整理などでこのような品が出てきましたら、ぜひ、専門の目利きのいる古美術永澤へお声がけください。その価値を最大限に査定させていただきます。
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