
金蒔絵の六角皿
先日、貴重な日本の伝統工芸品である金蒔絵が施された六角皿を買取させていただきました。江戸時代から続く伝統技術の粋を集めたかのような、見事な作品です。
特に、器の縁を飾る金雲と、流れるような海の文様が描かれた景色は、遠近感を生み出し、見る者を絵画のような奥行きのある世界へと誘います。
蒔絵の歴史は古く、平安時代には既にその原型が見られ、権力者や貴族の間で珍重されてきました。桃山〜江戸初期には、華やかで大胆なデザインが好まれ、高台寺蒔絵などに代表される美術性の高い作品が数多く生み出されました。また、江戸時代には、庶民文化の発展と共に多様なデザインが生まれ、より身近な工芸品として広まりました。
この六角皿は、長い歴史の中で育まれてきた日本の美意識と、受け継がれてきた職人技が凝縮された逸品と言えるでしょう。
私ども古美術永澤では、このような貴重なお品物を大切に、そして丁寧に査定させていただきます。ご自宅に眠っている美術品や骨董品の買取をお考えでしたら、ぜひ一度ご相談ください。お客様の思い入れのあるお品物を、次の世代へと橋渡しするお手伝いをさせていただきます。
関連買取実績
-
2025.10.01
-
2025.09.30
-
2025.09.25
-
2025.09.19