
龍虎 (りゅうこ) 印籠
見事な龍虎 (りゅうこ) 図の蒔絵印籠(まきえいんろう)を買取させていただきました。
この印籠は上下に分かれた五段重ねで、全面に豪華な金蒔絵が施されています。片面には荒々しい波濤の中から立ち昇る龍、もう片面には竹林の奥で獲物を狙うかのような虎が、極めて精緻な技巧で描かれています。
龍は神格化された霊獣、虎は地上最強の獣とされ、この二つを一対で描く「龍虎図」は、古来より力と力のぶつかり合い、あるいは好敵手としての競演を意味し、大変縁起の良い図とされてきました。
蒔絵の技法も高度で、特に龍の鱗や虎の毛並みの表現には、並々ならぬ技量が光ります。屈指の技術を持った工人が手掛けた逸品であることは間違いありません。手のひらに乗るほどの小さな空間に壮大な世界観を凝縮させる、日本の漆工芸の「粋」が詰まった作品です。
古美術永澤では、経験豊富な査定士がお客様の大切なお品物を丁寧に拝見し、適正に評価させていただきます。このような漆芸品や古美術品の買取をお考えの際は、ぜひ一度ご相談ください。
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