
蒔絵印籠
精緻な筆致と豪華な装飾が施された、蒔絵印籠をお譲りいただきました。日本の伝統工芸の粋を感じさせる逸品です。
この印籠には、二つの情景が描かれています。一つには、力強く枝に留まる鷹の姿が、もう一方には、細い枝に咲き誇る梅の花と小鳥の図です。背景に微細な平目地の技法を駆使し、鷹の羽根や梅の木には、高蒔絵という立体的な技法が施されています。
特に、鷹の堂々とした姿や梅の木の優美な曲線は、高度な技術を持つ蒔絵師の力量を雄弁に物語っています。
印籠は、江戸時代に薬や印を入れるための提げ物として武士や富裕な町人の間で流行しました。身分や富を示す装飾品として発展し、一流の蒔絵師や根付師(ねつけし)がその制作に携わりました。現代においても、その緻密な美しさと歴史的価値から、国内外で高い評価を得ています。
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