
皇室御下賜品 菊紋蒔絵箱(きくもんまきえすずりばこ)
皇室御下賜品の貴重な菊紋蒔絵箱(きくもんまきえすずりばこ)をお譲りいただきました。
上部に描かれているのは、日本の皇室の紋章である「十六葉八重菊紋(じゅうろくようやえぎくもん)」です。この紋章から、本品が極めて格式の高い皇室御下賜品であることが分かります。
蒔絵によって描かれているのは、水辺の芦(あし)を行く雁(かり)の群れ、いわゆる「芦に雁図」と見られます。夜空に浮かぶ菊紋と、月の光を受けて金色の穂を輝かせる芒、そして優雅に羽を休めたり、飛び交ったりする雁の姿は、叙情的な日本の秋の情景を見事に表現しています。
漆黒の闇に浮かび上がる金色の装飾と、青味がかった彩色で描かれた雁が織りなすコントラストは、蒔絵師の熟練した技術と、繊細な美意識を感じさせます。特に、風に揺れる芦の細やかな線は、針描きなどの高度な蒔絵技法が駆使されています。
古美術永澤では、伝統的な漆芸品の査定・買取を承っております。ご自宅に眠っている古美術品や工芸品がございましたら、経験豊富な査定士がその価値を適正に見極め、次の世代へと繋ぐお手伝いをさせていただきます。
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