服部峻昇 桔梗文 漆椀

京都を代表する現代の漆芸家、服部峻昇（はっとり しゅんしょう）による桔梗文の漆椀です。深みのある落ち着いた色調の漆に、秋の訪れを告げる桔梗とすすきが繊細な筆致で描かれた逸品です。

服部峻昇は、伝統的な漆芸の技法を極めながらも、京都らしい気品と現代的な感性を融合させた作品で高く評価されています。このお椀からも、風にそよぐ桔梗の息遣いが聞こえてくるような、叙情豊かな表現と確かな技術が見て取れます。

日本の漆芸は、古来より生活の中に美を取り入れる手段として発展し、特に京漆器は貴族文化や茶道とともに洗練を極めてきました。峻昇氏はその長い歴史と伝統を受け継ぎながら、常に漆の新しい可能性を追求し続けている作家です。

彼の作品は、単なる器という枠を超え、空間に格式を添える芸術品としての地位を確立しています。

古美術永澤では、価値ある漆芸品の査定・買取を承っております。お手元に整理をご検討中の漆器などがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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