
銀枠蒔絵小箪笥
卓抜した技巧が凝縮した銀枠蒔絵小箪笥をお譲りいただきました。
精巧な銀細工によって竹の節までリアルに表現された枠組みに、黄金色の輝きを放つ網代模様や細密な幾何学文様の蒔絵が見事に調和しています。
扉を開くと、内側は重厚な梨地(なしじ)が施され、三段の引き出しが整然と納められた様はまさに圧巻の一言です。さらに背面には、虹色の光彩を放つ螺鈿(らでん)による流麗な意匠が施されており、どの角度から眺めても息を呑むほどの完成度を保っています。
こうした小箪笥が制作された明治時代は、日本の工芸が世界を驚かせた「超絶技巧」の黄金期です。開国とともに日本の美意識が広く海外へと伝わり、漆芸と金工が融合したこうした贅沢な調度品は、輸出工芸の花形として愛好されました。当時の職人たちが一点一点に込めた情熱と、長きにわたり大切に守られてきた歴史の重みを感じさせる逸品です。
古美術永澤では、こうした漆芸品や金工作品に精通した査定士が、お客様の愛蔵品を丁寧に拝見しております。お手元に気になるお品物がございましたら、ぜひお気軽に査定をご相談ください。
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