
皇室御下賜品(ごかしひん)蒔絵箱
大変貴重な皇室御下賜品(ごかしひん)の蒔絵箱をお譲りいただきました。
漆黒の空間に黄金の輝きが冴え渡る本作は、蓋の表に皇室の象徴である「十六葉八重表菊紋(じゅうろくようやえぎくもん)」が堂々と配され、その高貴な佇まいに圧倒されます。
写実的かつ華やかに描かれた菊の花々は、卓越した高蒔絵の技法によって立体的に表現されており、花弁一枚一枚が放つ繊細な陰影が、見る角度によって豊かな表情を見せてくれます。背景に施された砂子(すなご)は、まるで朝靄の中に光が差し込むような幻想的な情緒を醸し出し、当時の最高峰の蒔絵師による一切の妥協なき手業が随所に息づいています。
こうした御下賜品は、国家への功労者や外賓への贈呈品として特別に制作された歴史的背景を持ちます。単なる調度品の枠を超え、日本の伝統工芸の精髄を尽くした美術品として、大変稀少性の高いお品です。
古美術永澤では、こうした皇室ゆかりの古美術品についても、経験豊富な査定士が丁寧にお預かりいたします。お手元のコレクションの整理や次世代への橋渡しをご検討の際は、ぜひ、古美術永澤へご相談ください。
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