
蒟醤塗(きんまぬり)小物入
蒟醤塗の小物入をお譲りいただきました。
蒟醤は、漆の表面にケンと呼ばれる特製の彫刻刀で線彫りを施し、その凹みに色漆を埋め込んで平らに研ぎ出す、手間と熟練を要する漆芸技法です。
本作は、落ち着いた朱漆と黒漆のコントラストが美しく、唐草や連続文様が全面を埋め尽くすように施されています。
蒟醤はもともと東南アジアのタイやミャンマーから日本へと伝わった技法であり、蒟醤という名前は、東南アジアの地域で嗜好品として用いられていた植物「キンマ」の葉や香料を入れるための器が、日本に伝来したことに由来しています。
江戸時代には茶人たちに香合などとして珍重され、茶の湯の文化とともに親しまれてきました。その後、国内でも独自の発展を遂げ、現代へと受け継がれています。
古美術永澤では、こうした伝統技法が光る漆芸品の査定・買取を承っております。コレクションの整理など売却をご検討の際はお気軽に古美術永澤までご相談ください。
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