
蜜柑の穴彫根付をお譲りいただきました。
穴彫り根付とは内部が空洞になっており、その内側に様々なモチーフが細密に彫刻されている技法の根付です。外側は貝や果物、植物などの自然物を模したものが多く、内部の限られた狭い空間には人物や動物、楼閣などが彫刻されているのが特徴です。くり抜かれた内部には別世界が表現されていますが、ユーモアに富んだ作品が多くみられます。小さな開口部から中の世界を覗き見るという、持つ者だけが知る楽しさや、外側からは想像できない世界が広がっているため、遊び心が凝縮されています。こちらも表面やヘタの質感、リアルさ、内部の人物の表情、衣服の皺まで非常に緻密な彫刻技術が駆使されており、細工の細かさが最大の魅力といえます。
ストラップの元祖ともいわれる根付は、本来は実用的な道具として富裕な商人や武士の間で大流行していましたが、次第に精巧な彫刻が施された日本の伝統工芸品へと変化しました。その人気は日本国内にとどまらず、海外での評価も高く熱狂的な収集家が多く存在します。ご自宅に眠っている根付や古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。
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