
臥牛(がぎゅう)の根付をお譲りいただきました。
裏には「正利」と銘が刻まれています。牛が地面に伏せている姿は臥牛と呼ばれ、天神様(菅原道真公)の使いや、豊かさ、忍耐の象徴として、江戸時代~明治時代にかけて人気のあるモチーフでした。菅原道真公と深い縁のある臥牛の像は、京都の北野天満宮や福岡の太宰府天満宮などに鎮座し、頭を撫でると学業成就や病気平癒のご利益がある「撫牛(なでうし)」として親しまれています。
こちらは後ろ向きに流れるような力強い角、がっしりとした体は今にもむっくりと起き上がりそうな力強さが秘められています。腹部の蹄もリアルに彫り込まれており、「見えないところまで手を抜かない」という職人のこだわりが詰まった作品といえます。
ストラップの元祖ともいわれる根付は、本来は実用的な道具として富裕な商人や武士の間で大流行していましたが、次第に精巧な彫刻が施された日本の伝統工芸品へと変化しました。その人気は日本国内にとどまらず、海外での評価も高く熱狂的な収集家が多く存在します。ご自宅に眠っている根付や古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。
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