
ルネ・ラリックのラジエターマスコット
アール・デコの時代を代表する芸術家ルネ・ラリックのラジエターマスコットをお譲りいただきました。
1920〜1930年代のクラシックカー文化を彩った美の象徴、それがルネ・ラリックのラジエターマスコットです。かつての高級車のボンネットを飾ったこの小さな彫刻は、単なる装飾ではなく、自動車の黎明期におけるファッショナブルな自己表現の道具であったクルマを輝かせています。
フランスのガラス工芸家ルネ・ラリック(1860–1945)は、ジュエリーデザインからキャリアを始め、アール・ヌーヴォーやアール・デコの時代を代表する芸術家として知られます。
1920年代より、ガラス製のラジエターマスコットの制作を始めました。これは当時、車のラジエターキャップの上に取り付ける装飾品で、日中の光や夜間のライトを受けて美しく輝き、見る者を魅了しました。カーマスコットは、車のオーナーの個性を表現するアイテムとして、またステイタスシンボルとしても人気となりました。
マスコットのモチーフは、狩猟に使われたハヤブサや馬など上流階級の趣味にまつわるもののほか、トンボやカエルなどもみられます。
このカーマスコットは当初、実用性と芸術性を兼ね備えたアクセサリーとして販売されましたが、現在では美術品やとして高い評価を受けています。
古美術の観点から見ても、ラリックのカーマスコットは単なる車の部品ではなく、20世紀初頭の美意識や技術、そしてライフスタイルを体現した工芸品です。もしご自宅にこうしたガラス製のマスコットが保管されている場合、それは単なる装飾ではなく、貴重な文化財です。
古美術永澤では、ラリック作品を含むクラシックカー関連の美術品・装飾品の買取を承っております。ご売却をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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