
香木 伽羅原木
先日、貴重な香木、沈香(じんこう)の中でも最上級の伽羅(きゃら)の原木をお譲りいただきました。
一見すると地味な木片に見えるかもしれませんが、手に取るとずっしりとした重みがあり、その表面からは独特の深い香りが静かに立ち上ってきます。まさに、香木の王と称される伽羅の風格が漂う逸品でした。
伽羅は、ジンチョウゲ科の木が傷つき、その部分に樹脂が長い年月をかけて蓄積することで生成されます。この樹脂が、独特の芳香と重厚な色合いを生み出すのです。今回のお品は、黒みを帯びた褐色の中に、美しい油分の入り込みが確認でき、その樹脂量の多さがうかがえました。本品のような上質な香木は、常温でもほのかに奥行きのある香りを楽しむことができます。
お客様は、「本当にこの木片に価値があるのか?」と半信半疑のご様子でしたが、査定士が本品のの評価と市場価値について説明させていただき、査定額にもご納得いただきました。
ご自宅に眠る、もしかしたら価値があるかもしれないと思われている品はございませんか?
先代から受け継いだものの、価値が分からずに手放しそびれているもの、整理を検討されているものなどございましたら、ぜひ一度、私ども古美術永澤にご相談ください。専門知識を持った査定士が、お客様の大切な品物を丁寧に拝見し、適正な価格をご提示させていただきます。
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