
花と果実をあしらった翡翠の帯留めをお譲りいただきました。
本作は、翡翠特有の優しい半透明の質感を活かし、複数の果実と花弁が立体的に彫刻されています。果実には丸みと膨らみがあり、着用者の幸福や長寿、繁栄を象徴するものと解釈できます。
翡翠はその色味や透明度により価値が大きく左右されますが、本品は発色も明るく、部分的に見られる淡いグラデーションが自然な美しさを引き立てていました。
古くから翡翠は富と健康の象徴とされ、帯留めとして用いられる場合も、格式高い場にふさわしい装身具として位置づけられてきました。本品もまた、そのような文化的背景を備えた品格ある逸品であり、現代においても変わらぬ魅力を放つお品でした。
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