
古代のガラス工芸品
この度、素晴らしい古代のガラス工芸品を買取させていただきましたので、ご紹介させていただきます。
そのお品は、鈍い輝きを放つ小さなガラスの壺です。一見すると地味に見えるかもしれませんが、この品の来歴を知れば、その価値と魅力にきっと心を奪われることでしょう。
これは、数千年の時を超えて現代に蘇った古代ガラスの一種です。地中深くで長い年月を過ごすうちに、土中のミネラル成分とガラスが化学反応を起こし、表面に独特の銀化現象が生じます。この玉虫色に輝く被膜こそが、古代ガラス最大の特徴であり、一つとして同じものが存在しない、自然が作り出した芸術品です。
今回、買取させていただいたこちらの壺も、まさにその神秘的な輝きを全身にまとっています。深い緑がかったガラスの色合いに、角度によって繊細に変化する銀色や虹色の被膜が重なり、見る者を飽きさせません。造形的には、上部の口縁から下部へと続く滑らかな曲線が、当時のガラス職人の高い技術と美的感覚を物語っています。掌にすっぽりと収まるほどの小ぶりなサイズながら、その存在感は圧倒的で、古代の風が吹き抜けるようです。
現代において、古代ガラスは世界中のコレクターから注目を集めています。その希少性はもちろんのこと、何千年もの時を経てなおその美しさを保ち続ける生命力、そして歴史のロマンを感じさせる点が、人々を惹きつけてやみません。特に、このように形がしっかりと残り、銀化の具合も美しい品は、価値が高いとされています。
古美術永澤では、このような歴史的価値のある古美術品の査定・買取に力を入れております。専門知識を持った査定士が、一点一点丁寧に拝見し、その品の持つ真の価値を見極めさせていただきます。今回のような古代ガラスはもちろんのこと、東洋・西洋問わず、様々な時代の美術品・工芸品に対応可能です。
ご自宅に眠っている、もしかしたら価値があるかもしれないとお考えの品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。お客様の大切なお品物を、次世代へと受け継ぐお手伝いをさせていただきます。査定は無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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