
小刀
先日、お客様より、大変貴重な古美術品、伝統的な小刀をお譲りいただきました。精緻な彫刻と温かみのある佇まいが、持ち主様の愛着を物語る逸品です。
この小刀は、鞘と柄が一体になった、独特の形状をしています。柄の部分には、柔らかな曲線を描く渦巻き文様が彫り込まれ、温かみを感じさせます。また、鞘の途中には、さりげなく可憐な花のモチーフが彫刻されており、全体の精悍な印象の中に、繊細な美しさを添えています。
この種の小刀は、古来より人々の暮らしに欠かせない道具でした。魚をさばき、木を削り、また祭祀の際には神への捧げものを作るなど、日々の生活のパートナーとして大切にされてきました。男性は成人すると自ら刀を彫り、一生大切に使い続けたと言われています。その過程で、文様には持ち主の想いや祈りが込められていったのかもしれません。
今回お譲りいただいた小刀からも、持ち主様の深い愛情を感じました。お客様曰く、ご先祖様が大切にされてきたもので、北海道開拓に尽力された方から譲り受けたものとのことです。
私ども古美術永澤は、単にモノを買い取るだけではありません。そこにある歴史や文化、そしてお客様の想いを次へと繋ぐ役割を担っています。今回お譲りいただいた小刀は、日本の多様な文化を伝える貴重な歴史的資料として、大切に保管し、次の持ち主様へと橋渡しさせていただきます。
ご不要になった古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。お客様の大切な品を、一点一点丁寧に査定し、その価値を最大限に評価いたします。
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