
栗型の文鎮
先日、お客様より、大変珍しいお品物をお譲りいただきました。精巧な栗の形をした、見事な文鎮です。
文鎮は3つ。大きさも形も少しずつ異なり、それぞれが個性を持っています。艶やかな栗肌、筋の入り方、そして鬼皮のざらりとした質感まで、実に丁寧に彫り込まれています。文鎮として実用されることを考え、栗の丸みと底面の平らさのバランスも絶妙に計算されています。手に取るとずしりと重く、文鎮としての確かな役割を感じさせます。
文鎮は、もともと書道や絵画の際に、紙が風で飛ばないように押さえるために使われる道具ですが、古来より芸術的な装飾品としての価値も高く、様々な素材や形で制作されてきました。特に、栗は豊穣や吉祥の象徴とされ、縁起物としても好まれてきました。
古美術品の世界では、実用品でありながら、高い芸術性を兼ね備えた作品は、大変貴重とされます。今回の文鎮も、その造形の美しさから、文鎮としての用途を超え、美術品としても高い価値を持つ逸品です。
古美術品は、単なる古いモノではありません。そこには、時代を超えて受け継がれてきた人々の知恵や技術、そして美意識が詰まっています。もし、ご自宅に眠っているお品物がありましたら、ぜひ一度、古美術永澤の査定をご利用ください。専門の査定士が、一点一点丁寧に拝見させていただきます。
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