
水晶柱
今回、お客様よりお譲りいただいたのは、高い柱状の水晶です。
水晶は古くから世界各地で「霊石」として崇められ、呪術や儀式に用いられてきました。日本でも仏教伝来以前からその存在が知られ、装身具や祭祀具として利用されていたことが、縄文時代の遺跡からも確認されています。仏教においても、水晶は七宝(しちほう)の一つに数えられ、仏舎利容器や数珠に加工されるなど、神聖なものとして扱われてきました。
今回の水晶は、非常に存在感のある大型の柱状結晶です。結晶の内部には、自然の成長過程で閉じ込められたクラックやインクルージョンが、光の加減で輝きを放ちます。こうした天然の模様は、二つとして同じものが存在しない、この水晶が唯一無二の存在であることを物語っています。
台座も、水晶の透明感を引き立てる落ち着いた木材で、丁寧に加工されています。年月を経たことによる木目の深みや、使い込まれたことによる艶が、この水晶を引き立てています。
私たちが扱う古美術品は、単なる「古いもの」ではありません。そこには、時代を超えて受け継がれてきた人々の想いや文化、そして、その品が持つ唯一無二の物語が宿っています。この水晶もまた、ご家族の歴史を見守ってきた大切な存在だったことでしょう。
もしご自宅に、価値が分からない古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。眠っているお宝に、思わぬ価値が見つかるかもしれません。一点一点、丁寧に拝見し、その品が持つ価値と物語をしっかりと評価させていただきます。
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