
インク壺
今回は、先日、買取させていただいた、大変興味深いお品物をご紹介いたします。
そのお品は「熊のインク壺」。
まず目を引くのは、緻密に彫り込まれた熊の姿。北海道の民芸品の熊といえば、鮭をくわえた迫力ある姿を思い浮かべますが、こちらは獲物を求め、静かにたたずむ熊の日常の一コマを切り取ったかのようです。毛並みまで丁寧に表現されており、生き生きとした表情からは、作者の類まれな観察眼と技量がうかがえます。
このインク壺は、明治時代から大正時代にかけて作られたものと推測されます。伝統的な技術と、西洋の文具であるインク壺という異文化の要素が融合した、時代の転換期を象徴する作品です。
ご自宅に眠っている骨董品や美術品はございませんか? 「これは価値があるのかな?」と迷われた際は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。 私たちは、お品物一つひとつに込められた物語を大切にし、丁寧に査定させていただきます。 今回のインク壺のように、思わぬ名品との出会いがあるかもしれません。
骨董品、美術品の買取は、私ども古美術永澤にお任せください。 皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
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