
ぎやまん 徳利
先日、お客様から珍しいお品をお譲りいただきました。それは、ぎやまんの徳利(とっくり)です。
「ぎやまん」という言葉に馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。これは江戸時代にガラスのことを指していた言葉で、オランダ語の「ダイヤモンド」がなまったものだとされています。当時、ガラスは非常に貴重で、徳利や皿などの食器、そして風鈴やかんざしといった装飾品にも用いられました。特に、繊細な細工が施されたぎやまんの美術品は、富裕層の間で珍重されていました。
今回お譲りいただいたこちらの徳利は、深い紺色をしています。光の当たり方によって、ぎやまん特有の美しい青い輝きを放ちます。
さらに目を引くのは、表面に描かれた花模様です。銀色や金色で描かれた花々は、繊細な筆致で表現されており、徳利の深い紺色に映えます。絵付けの技法は、日本の伝統的な漆器や陶磁器にも通じるものがあり、和と洋が融合したような独特の美を醸し出しています。
今回のお品には、徳利がぴったりと収まる共箱もありました。
この共箱には、徳利の由来や作者に関する情報が書かれていることが多く、作品の価値を判断する上で重要な要素となります。今回の共箱にも、丁寧な筆致で文字が記されており、この徳利が特別なものとして大切にされてきたことが伝わってきました。
今回のぎやまんの徳利は、保存状態が良く、共箱も揃っていたため、お客様にもご納得いただける価格で買取させていただきました。
もしご自宅に眠っている古いガラス製品や、美術品、骨董品などがございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。お客様の大切なお品に、真摯に向き合い、丁寧に査定させていただきます。価値が分からないからと捨ててしまう前に、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
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