秋田木地山系 小椋久太郎 こけし

秋田木地山系 小椋久四郎 作のこけし

秋田木地山系 小椋久太郎 作のこけし

先日、お客様から素晴らしいこけしを買取いたしました。温もりを感じる木肌と、素朴でありながらも心惹かれる表情が特徴的な、秋田木地山系こけしです。作者は、木地山系こけしを代表する小椋久太郎(おぐら きゅうたろう、1906-1998)です。

こけしは、東北地方で生まれた木製の伝統的な人形です。その素朴な美しさは、多くの愛好家を魅了してきました。中でも、秋田県の木地山で発展した木地山系こけしは、独特の様式美を持っています。頭部と胴体が別々に作られ、頭部をはめ込んで固定する「はめ込み式」という構造が特徴です。

また、前髪と鬢(びん)を墨で描く髪型や赤い放射状の飾りをあしらった「手絡(てがら)」により独特な世界観を形作っています。

今回の品の作者、小椋久太郎氏は、明治39年(1906年)に生まれ、平成10年(1998年)に亡くなるまで、こけし作りに心血を注ぎました。伝統的な様式を守りながらも、表情や描彩に独自の感性を取り入れ、見る者の心に語りかけるような作品を生み出しました。特に、温和で愛らしい表情は、こけし愛好家の間で高く評価されています。また、昭和20年代から30年代にかけて、木地山系こけしの復興に尽力し、その技術を後世に伝える役割も担いました。

こけしは、もともと東北地方の温泉地で、湯治客へのお土産として作られ始めたと言われています。江戸時代末期から明治時代にかけて、轆轤(ろくろ)技術の発達とともに、より精巧な作品が作られるようになりました。各地域で独自の発展を遂げ、それぞれ異なる様式を持つ「系統」が生まれました。その数は、11系統にも及びます。

昭和に入ると、こけしは単なる土産物から、美術品としての価値も認められるようになります。特に、戦後には収集ブームが起こり、多くのこけし愛好家が生まれました。工人たちは、それぞれの技術と個性を磨き、伝統を守りながらも、新たな表現を追求してきました。一本一本のこけしには、作者の技術や情熱、そして時代を超えて受け継がれてきた歴史が詰まっています。

ご自宅に眠っているこけしはございませんか?もしかしたら、その一本が非常に貴重な作品かもしれません。古美術永澤の経験豊富な査定士が、一点一点丁寧に拝見いたします。査定料は無料です。出張査定や宅配査定も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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