
小林英夫による被せガラス切子 酒盃
先日、小林英夫 (こばやし ひでお、1923-2011) 作の「被せガラス切子 酒盃」をお譲りいただきました。
今回買取させていただいた作品は、深く鮮やかな瑠璃色が目を引く逸品です。光を当てると、まるで万華鏡のようにキラキラと輝き、その美しさに目を奪われます。細部に至るまで丁寧に施されたカットからは、作家の卓越した技術と情熱が伝わってきます。
小林英夫は、優れたカッティング技術で、伝統を守りながらも常に新しい表現を追求しており、国内外で高い評価を受けています。
江戸時代末期に始まったとされる江戸切子は、透明なガラスに繊細なカッティングを施すことで発展しました。一方、薩摩切子は色被せガラスを大胆にカットし、ガラスの厚みを活かしたグラデーションを作り出すのが特徴です。
今回の作品は、この二つの異なる技法を融合させた、まさに「伝統と革新」の結晶と言えます。
古美術永澤では、今回のような希少な工芸品をはじめ、様々な美術品や骨董品の査定・買取を行っております。ご自宅に眠っているお品物がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。専門の査定士が丁寧に拝見させていただきます。
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