
秋田木地山系 井上周治(名兵衛)による こけし
この度、秋田県・木地山系の伝統こけし、井上周治(名兵衛、1923-2023)氏の作品をお譲りいただきました。素朴ながらも洗練された魅力を持つ、素晴らしい逸品です。
井上周治氏は、木地山系を代表する名工の一人です。おかっぱ頭、そして描彩の美しさが特徴です。胴部に描かれ流麗な花文様は、周治氏の技術と個性を際立たせています。
木地山こけしは、秋田県雄勝郡の皆瀬木地山と稲川町から始まりました。この地の山間部で木地師たちが轆轤(ろくろ)技術を駆使して椀や木工品を作っていたのが起源です。
他の系統のこけしと比べても古風で、童女のような愛らしい表情、そして着物の襟元(おかっぱの根元)の重ね襟の表現など、独自の様式美を今に伝えています。周治氏の作品は、その伝統をしっかりと受け継ぎつつも、独自の意匠を凝らした人気の高い作品です。
古美術永澤では、今回お譲りいただいた井上周治氏の作品をはじめ、伝統こけし、近代こけし、創作こけしなど、幅広いこけし作品の査定・買取を承っております。ご自宅に眠っている大切なこけしがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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