栗林一雪 創作こけし

心温まる逸品、栗林一雪（くりばやし いっせつ）作のこけしをお譲りいただきました。栗林一雪は、山形県米沢市で創作こけし研究集団・米沢深雪会の主宰を務めるなど創作こけしの発展に尽力した現代の名工の一人です。

細長い木地に描かれた優美な模様が、一雪作品の大きな特徴です。胴を覆うのは、筆の勢いを感じさせるダイナミックな草文様。やさしい柿色の木地に、黒の濃淡で描かれた螺旋状の曲線が、見る者を惹きつけます。

こけしの歴史は、江戸時代後期に遡るとされ、東北地方の温泉地で、湯治客へのお土産品として作り始めたのが起源と言われています。簡素な造形の中にも、木地師たちの知恵と工夫、そして素朴な美意識が息づいています。

栗林一雪のような現代の作家たちは、その伝統の灯を絶やすことなく、新たな表現を加えながら、こけしの魅力を現代に伝えています。

ご自宅に眠っている伝統こけしや、著名な作家の作品はございませんか？古美術永澤では、今回のような素晴らしいこけし工芸品の査定・買取を承っております。大切にされてきたお品物を、次の愛好家へと橋渡しするお手伝いをいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

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