
紫檀(したん)の小箪笥
華やかな蒔絵が施された紫檀(したん)の小箪笥をお譲りいただきました。
紫檀は、唐木(からき)と呼ばれる高級木材の一つで、その深みのある赤褐色と緻密で堅牢な木肌が特徴です。古くから家具や調度品に用いられ、使い込むほどに艶を増し重厚な美しさを醸し出します。
このお品は、前面に金色の蒔絵装飾が施されています。繊細な筆致で描かれているのは、鶻(はやぶさ)や牡丹などの吉祥のモチーフと見られます。
引き出しの取手にもこだわりのある意匠が施され、細部にわたり丁寧に仕上げられており、当時の工人の高い技術と美意識を今に伝えています。その様式美から、明治から昭和初期にかけて、良質な木材が手に入り、工芸品の制作が盛んだった時代に作られたものと推察されます。
このような小箪笥は、鏡台の脇に置かれる化粧道具入れや、文具や書状を収める文箱の役割を担っていたと考えられ、人々の生活に彩りを与える貴重な調度品でした。
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