モーゼル(MOSER)クリスタルガラス花瓶

ボヘミアガラスの最高峰として世界中にその名を馳せる、モーゼル（MOSER）のクリスタル花瓶をお譲りいただきました。

モーゼルの代名詞とも言える鉛を含まない独自のカリクリスタルは、宝石のように硬質で透明度が高く、光を浴びることで深みのある色彩が鮮やかに浮かび上がります。また、モーゼルのガラスは「アレキサンドライト・カラー」と呼ばれ、自然光や蛍光灯など光源によって色が変わるのが特徴です。

繊細なエングレービング技法による鹿の彫刻や装飾は、熟練の職人が長い歳月をかけて培った技術の結晶であり、見る者を一瞬で引き込むような高貴な風格を漂わせています。

モーゼルの歴史は、1857年にルードヴィヒ・モーゼルがボヘミア西部のカルロヴィ・ヴァリにガラス装飾工房を設立したことに始まります。1873年、ウィーン世界万国博覧会に出品し、皇帝フランツ・ヨーゼフから皇室御用達の資格を授かります。

その圧倒的な品質と美しさは、160年以上の時を経た今もなお、伝統的な技法を守りながら、ガラス工芸の最前線を走り続けている稀有なブランドです。

古美術永澤では、こうした歴史的価値の高い名品を次世代へと繋ぐお手伝いをしております。ご自宅に眠る大切なコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ、古美術永澤にご相談ください。

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