
珊瑚簪(さんごかんざし)
鮮やかな色彩が目を引く大粒の赤珊瑚(あかさんご)をあしらった「玉簪(たまかんざし)」をお譲りいただきました。このお品物の最大の魅力は、なんといってもその深く瑞々しい珊瑚の質感にあります。
珊瑚は古来より七宝の一つとして珍重され、海が育んだ神秘的な宝石として多くの女性を虜にしてきました。特にこのように一点の曇りもなく円形に磨き上げられた珊瑚玉は、熟練の職人の手仕事が光る逸品です。金属製の脚部分との調和も美しく、シンプルながらも当時の贅沢な装いの片鱗を今に伝えています。
江戸時代に髪型が複雑かつ華やかになるにつれて、多種多様な簪が作られるようになりました。中でも玉簪は、季節や年齢を問わず使える万能な装飾品として愛され、特に赤い珊瑚は魔除けや安産を願うお守りとしての意味も込められていたとされています。
古美術永澤では、こうした時代背景を持つ古い装身具や帯留めなどの和装小物を、専門の査定士が丁寧に拝見いたします。お手元の大切なコレクションの整理をお考えでしたら、ぜひ、古美術永澤へご相談ください。
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