
銅鏡
長い年月を経て独特の古色を帯びた銅鏡をお譲りいただきました。
こちらの鏡背(きょうはい)を拝見しますと、経年による変化のため図柄の詳細は判然としませんが、中央の紐座(ちゅうざ)を囲む意匠の構成から、不老不死の仙境を描いた蓬莱文鏡(ほうらいもんきょう)ではないかと推測されます。
古来、鏡は真実を映し出す呪術的な道具として尊ばれ、特に蓬莱の図案は、長寿や吉祥を願う当時の人々の切実な祈りが込められたものです。文様が微かに残るその質感からは、かつて磨き上げられた鏡面が放っていたであろう高貴な光彩が想起されます。
日本の鏡の歴史は、大陸から伝来した「漢鏡」や「唐鏡」をルーツとしながらも、平安時代以降に日本独自の美意識が反映された「和鏡」へと昇華していきました。
古美術永澤では、経年による劣化や変色が見受けられるお品物であっても、その背景に眠る価値を汲み取るよう努めております。蔵や古いお住まいに眠っている鏡や骨董品の整理をお考えの際は、ぜひ古美術永澤へご相談ください。
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