
木彫 煙管入れ
経年による深い飴色の艶が美しい木彫の煙管入をお譲りいただきました。
滑らかな曲線を描く筒の表面には、緻密な毛彫りによって人物や季節の花が表現されています。その意匠は、桃の節句を思わせる立雛と花木を表したものと考えられ、春の訪れや子どもの成長、魔除けなどの願いが込められているように感じられます。
限られた空間の中に、一つの物語を封じ込めたかのような構成は、まさに手仕事の極致と言えるでしょう。作者の独創性が光る意匠は、実用具でありながら鑑賞用の美術品としての風格を十分に備えています。
こうした煙管入は、江戸時代から明治時代にかけて、男性の装いを彩る「提物」として発展しました。当時は腰回りの小道具で個性を競う文化があり、粋な旦那衆や武士たちは、名工に一点物の制作を依頼することも珍しくありませんでした。
木彫の煙管筒は、使い込むほどに手の脂で磨かれ、独特の風合いが増していくのが醍醐味です。
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