
犬筥(いぬばこ)
色鮮やかな彩色と金箔の輝きが目を引く一対の「犬筥(いぬばこ)」をお譲りいただきました。
犬筥は、その名の通り犬の形を模した蓋付きの置物であり、古くから安産や子供の健やかな成長を願う象徴として、公家や武家の調度品に欠かせない存在でした。
本作は、ふっくらとした愛らしい造形に、松竹梅や鶴亀といった吉祥文様が細密に描き込まれており、金彩をふんだんに用いた贅沢な意匠からは、持ち主の深い慈しみと当時の格調高い美意識が伝わってまいります。
犬筥の歴史は古く、平安時代の「御伽犬(おとぎいぬ)」にまで遡ります。古来、犬は多産でお産が軽いことから安産の守り神とされ、さらに邪気を祓う力があると信じられてきました。
江戸時代に入ると、雛祭りの道具の一つとして雛壇にも飾られるようになり、嫁入り道具の重要な品目としても重宝されました。
古美術永澤では、こうした伝統ある意匠や作家の確かな技術が光る古美術品を、丁寧に拝見しております。お手元に眠っている貴重な時代物や、受け継がれてきた伝統工芸品の整理をご検討される際は、ぜひ古美術永澤へご相談ください。
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