
向井潤吉 ミニアチュール「フランス シャルトルの河」
日本の洋画壇を代表する画家の一人、向井潤吉によるミニアチュール作品「フランス シャルトルの河」をお譲りいただきました。
中世の面影を今に伝える古都市の風景を、小窓からそっと眺めているかのような、小品ながら趣深い一作です。
向井潤吉(1901-1995)は、戦後、茅葺き屋根などの古い民家を描き続け、「民家の向井」と称された洋画家です。
1927年から1930年にかけて渡欧し、その際、パリおよび近郊の風景を数多く描きました。
本作は、パリ近郊の古都・シャルトルの河畔風景を題材とし、静かな川の流れに沿って建ち並ぶ古い民家や石造りの橋、木立などの情景を繊細な筆致で描いています。
また、画面全体は淡く鈍い色調で統一されており、向井作品の魅力である叙情性をよく示しています。
日本の原風景とは異なる、ヨーロッパの歴史の重みや情緒が見事に凝縮された、向井潤吉の多面的な魅力を伝える貴重な作品と言えるでしょう。
古美術永澤では、このような著名画家の作品をはじめ、作者不詳の絵画の査定・買取も承っております。どうぞお気軽にご相談ください。
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