
平櫛田中による鍍金の恵比寿像です。平櫛田中(ひらくし でんちゅう, 1872–1979)は、日本近代を代表する木彫家で、写実と格調を兼ね備えた作風で知られています。
本作のモチーフは福神として信仰される恵比寿天尊です。ふっくらとした顔立ちと、柔らかな曲線で表現された体躯は、田中の人間味あふれる造形感覚をよく示しています。金箔の輝きが加わることで、瑞々しさと神聖性が強調され、福徳円満の象徴としての性格を際立たせています。
平櫛田中は、木彫界の巨匠として知られる一方、長寿を全うしたことでも有名です(享年107歳)。「六十、七十は鼻たれ小僧。男盛りは百から百から」と語った逸話は、彼の人生哲学を象徴しており、百歳を超えても作品制作を続けました。その長寿と人生観は「恵比寿=福寿」とも重なり、縁起物としての説得感のある作品といえます。
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