
明治時代の七宝作家・濤川惣助(1847–1910)が手掛けた大七宝花瓶をお譲りいただきました。白地に葦が伸び、その間に雁が描かれた図柄は自然の風景を写したように落ち着きがあり、惣助が得意とした写実的な表現の魅力が伝わります。鳥の羽や目の表現も丁寧で、まるで生きているかのような迫力があります。
濤川惣助は、日本の七宝技術を大きく進化させた人物です。特に「無線七宝(※金線を使わずに釉薬の色を直接ぼかし、自然な表現を生み出す技法)」を完成させ、花や鳥、風景をより美しく描くことを可能にしました。その成果は国内外で高く評価され、彼の作品は万国博覧会にも出品され、皇室や海外の王族にも愛蔵されました。
今回のお品は、惣助の作品らしい上品さと確かな技術を備えており、飾るだけで空間に華やかさを添える一点です。釉薬の色合いも良好で、長い年月を経ても美しさをしっかりと保っています。
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