シルバースワン調味料入

大変優美なアンティーク品をお譲りいただきました。それは、繊細な銀細工の白鳥が、クリスタルの器を抱くようにデザインされた調味料入れ（ソルトセラー）です。このようなお品は、スワンソルト（白鳥のソルトセラー）と呼ばれ、19世紀後半のヴィクトリアン時代に、イギリスの裕福な階級の食卓を飾ったことで知られています。

白鳥の優雅な佇まいを表現した装飾は、見る角度によって光を複雑に反射し、クリスタルガラスの清澄さと相まって輝きを放っています。付属するスプーンにも騎士や天使を模した人物像の装飾が施されており、細部に至るまで当時の銀細工師の卓越した技術と遊び心が感じられます。

当時は、食卓を豪華に彩ることが富と教養の証であり、このような趣向を凝らした銀器が競って制作されました。クリスタル製の器は、カットが美しく、当時の高度なガラス製造技術を物語っています。

ご自宅に眠るアンティークや古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤の査定・買取サービスをご利用ください。皆様の大切な品々との新たな出会いを心よりお待ちしております。

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