
天目(てんもく)茶碗
お祖父様の遺品整理で見つかったという天目茶碗をお譲りいただきました。
天目茶碗の魅力は、なんといってもその神秘的な釉薬の表情にあります。この作品も例外ではなく、まるで夜空に散らばる星のような斑点模様が全体に美しく現れており、光の角度によって変化する光沢が大変印象的です。
天目茶碗は、もともと中国の宋時代に現在の福建省の建窯で焼かれた茶碗が起源とされています。日本には鎌倉時代に中国禅宗の中心であった浙江の天目山に留学した禅僧によってもたらされ、茶の湯の文化とともに発達しました。特に深い黒褐色の地に銀色の斑点が美しく散らばった油滴天目は、その技術的な難易度の高さから、古来より茶人たちに珍重されてきました。
天目茶碗の査定では、以下の点を重視して評価いたしました。
・釉薬の状態: 油滴の出方や色合い、全体的な発色の美しさ
・形状: 口造りや高台の作り、全体のバランス
・焼成: 窯変の具合や焼き上がりの完成度 保存状態: ひびや欠け、使用感
・作家・窯元: 制作者や制作地が判明している場合の評価
今回の作品は、釉薬の発色が美しく、保存状態も良好でした。
古美術永澤では、天目茶碗をはじめとする茶道具の買取を積極的に行っております。作家物から無名の作品まで、幅広く対応いたします。ご自宅に眠っている茶道具がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
茶道具専門の目利きが、丁寧に査定させていただきます。LINE査定や出張査定も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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