
真鍮製の茶筒
経年変化が味わい深い真鍮製茶筒をお譲りいただきました。
長年愛用されてきたこの茶筒は、真鍮特有の温かみのある金色の輝きと、時を重ねて生まれた独特の風合いが印象的な逸品です。
今回の茶筒の表面には使い込まれた証である美しい経年変化が見られます。新品時の眩しいほどの金色から、落ち着いた渋みのある色合いへと変化した様子は、まさに「育てられた道具」の味わいを感じさせます。この自然な変色は、真鍮製品の魅力とされています。
デザインは、伝統的な円筒形で、蓋の嵌合も良好な状態を保っています。表面に見られる小さな黒い点や色むらは、長年の使用による自然な変化であり、むしろ真鍮製茶筒の「味」として評価される要素です。全体的に均一な経年変化が見られ、目立った凹みや傷がないことから、大切に扱われてきたことが窺えます。
茶筒は茶道においては「茶入」として分類され、抹茶を保存する重要な道具です。鋳造による真鍮製の茶筒は、優れた密閉性により茶葉の風味を長期間保持することができます。また、適度な重量感があることで、取り扱い時の安定感も抜群です。
現代においても、日常使いから本格的な茶道まで、幅広い場面で活用できる実用性の高さが大きな魅力です。
今回は、素材の価値、保存状態の良さ、そして経年変化の美しさを総合的に評価させていただきました。
茶道具は単なる道具を超えて、使う人の心を豊かにしてくれる存在です。今回お買取した真鍮製茶筒も、次の持ち主様のもとで新たな物語を紡いでいくことでしょう。
古美術永澤では、このような茶道具をはじめとする古美術品を適正価格で買取しております。ご自宅に眠っている茶道具がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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