
秦蔵六 錫茶壺
先日、弊社の買取サービスをご利用いただいたお客様より、大変貴重な美術品をお譲りいただきました。それが、鋳金家・秦蔵六(はた ぞうろく)によって作られた、美しい錫製の茶壺です。
秦蔵六は、江戸時代後期から続く鋳金家の名跡であり、特にその確かな技術と芸術性は高く評価されています。初代蔵六は幕末から明治にかけて活躍し、その卓越した鋳造技術で多くの名品を生み出しました。
今回お譲りいただいた茶壺も、まさしく秦蔵六の系譜に連なる職人の手によって丁寧に作られた逸品です。錫は古くから茶器の素材として珍重されてきました。その理由は、錫が持つ水を浄化する特性にあります。錫製の茶壺に入れることで、お茶の味がまろやかになり、より一層美味しくなると言われています。
お預かりした茶壺は、ずっしりとした重みと、錫ならではの落ち着いた銀色の輝きが印象的でした。表面には丁寧に施された繊細な装飾が見られ、職人の高い技術と美意識が随所に感じられます。長年の使用による経年変化は見られましたが、それがかえって本物の味わいを深めており、保存状態も良好でした。
共箱に収められており、箱書きもしっかりと残っていたことも、査定額アップのポイントとなりました。美術品において、共箱や鑑定書などの付属品は、その品の来歴や真贋を証明する重要な要素となります。
今回の買取にあたり、弊社が高価買取を実現できた主な理由は以下の通りです。
・作家性:秦蔵六という著名な金工師の作品であること。
・希少価値::現在では数が限られる伝統工芸品であること。
・保存状態の良さ::経年による傷みが少ない状態を保っていたこと。
・付属品の完備:共箱が揃っており、作品の価値を裏付けるものであったこと。
これらの要素を総合的に評価し、お客様にご納得いただける査定額を提示させていただきました。お客様からは、「大切な品をきちんと評価してもらえて嬉しい」とのお言葉をいただき、私どもも大変光栄に思います。
古美術永澤では、秦蔵六をはじめとする著名な作家の作品や、骨董品、茶道具など、幅広いジャンルの古美術品の買取を行っております。専門知識を持った査定士が、一点一点丁寧に拝見し、その価値を最大限に評価いたします。
ご自宅に眠るお品や、価値が分からず手放せずにいるお品がございましたら、ぜひ一度古美術永澤にご相談ください。査定は無料にて承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。お客様の大切な思い出と共に、次へと受け継ぐお手伝いをさせていただきます。
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