筒茶入

古美術品や茶道具は、長い時を経てきたからこそ持つ、独特の風合いと物語があります。特に茶道具は、茶の湯という日本の伝統文化に深く根ざしており、その歴史や美意識を今に伝えてくれる貴重な存在です。

お譲りいただいたこの筒茶入は、力強い土味と、洗練された技術が見事に融合した逸品です。焼き締められた土の表面には、縞模様が刻まれ、素朴で力強い個性を主張しています。

一方、上半分の黒釉は、重厚な美しさを放っています。釉薬は厚く、ゆったりと垂れ下がり、土肌との境界線には独特の景色を作り出しています。光の加減で微妙に表情を変える釉薬の質感は、長年の時を経てきた証であり、見るものを飽きさせません。

この筒茶入は、胴の張りのある形と、口縁部の柔らかな丸みが絶妙なバランスを保っており、手にした時の安定感も素晴らしいものです。

このような素晴らしいお品物を次世代へと受け継いでいけるよう、私ども古美術永澤、が責任を持って橋渡しをさせていただきます。

ご自宅に眠っている古美術品、茶道具がございましたら、ぜひ一度古美術永澤にご相談ください。一点一点、丁寧に拝見し、その価値を最大限に評価させていただきます。

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