
蒔絵 香合
この度、素晴らしい蒔絵の香合をお譲りいただきました。
今回、買取させていただいたのは、紅葉 (もみじ) が鮮やかに蒔絵で表された、黒漆地の香合です。この香合は、蓋の表面に蒔絵での意匠が施されており、見事に秋の情景が表現されています。葉の一枚一枚が生き生きと描かれ、金と朱の対比が品格ある美しさを醸し出しています。
香合は、茶道において香を収納する茶道具の一つです。その小さくも美しい姿から、茶席の季節感を演出する重要な役割を担ってきました。この作品のように、日本の四季を繊細な技巧で表現する蒔絵は、古くから多くの人々を魅了し続けています。
蒔絵とは、漆で文様を描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を蒔きつけて定着させる日本独自の伝統的な加飾技法です。平安時代に発展し、桃山時代から江戸時代にかけて、茶道具や調度品に盛んに用いられるようになりました。その技術の高さと芸術性は、世界からも高い評価を受けています。
もしご自宅に眠っている骨董品や茶道具がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤の査定士にご相談ください。お客様の大切なお品物を、一点一点丁寧に拝見し、その価値をしっかりと見極めさせていただきます。
関連買取実績
-
2025.10.06
-
先日、貴重な日本の伝統工芸品である金蒔絵が施された六角皿を買取させていただきました。江戸時代から続く伝統技術の粋を集めたかのような、見事な作品です。 特に、器の縁を飾る金雲と、流れるような海の文...
2025.10.03
-
2025.10.01
-
2025.09.30