
米本匠伯(よねもと しょうはく)による 蒔絵 棗
この度お譲りいただいたお品は、米本匠伯(よねもと しょうはく)作の蒔絵 棗(まきえ なつめ)です。
米本匠伯は、石川県金沢市出身の現代の漆芸家で、精緻な加賀蒔絵の技と現代的な感性が融合した作風で知られています。蒔絵とは、漆で文様を描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を蒔きつけて定着させる日本独自の漆工芸技術です。
今回の棗は、その滑らかな漆黒の表面に、繊細な金色の蒔絵が施されており、見る角度によって光沢が変わり、奥ゆかしい美しさを放っています。描かれたモチーフは、松葉と松ぼっくりで、流れるような金線が風に舞う松葉を表現し、厚く盛られた松ぼっくりがアクセントになっています。
松は、古くから長寿や吉祥の象徴とされ、茶道具においても好んで用いられる文様です。
棗は、茶人の美意識を映す重要な道具で、様々な技術が凝らされてきました。米本匠伯の棗は、日本の伝統的な美意識と熟練の職人技、そして現代の解釈が見事に調和した作風です。
私ども古美術永澤では、価値ある茶道具や漆芸品を積極的に買取しております。専門の査定士が丁寧に拝見し、その真の価値を見極め、適正な査定をご案内しております。ご自宅に眠る古美術品がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
関連買取実績
-
2025.10.24
-
2025.10.23
-
2025.10.21
-
2025.10.21








