
真鍋静良 (まなべ せいりょう)作の銀瓶
大変貴重な銀瓶をお譲りいただきました。この真鍋静良 (まなべ せいりょう、1886-1963年)作の銀瓶(ぎんびん)は、その存在感と繊細な造形美が際立つ逸品です。
真鍋静良は明治から昭和にかけて活躍した金工家で、特にその手打ちによる銀器は、槌目(つちめ)の美しさや、銀の持つ柔らかな輝きを最大限に引き出す技術で知られています。本品に見られる、波打つような打ち出しの造形は、真鍋の卓越した技量を物語っています。また、蓋の摘みにあしらわれた翡翠が、茶席での趣を一層深めます。
銀瓶は、茶釜や鉄瓶と同様に湯を沸かす道具ですが、銀の高い熱伝導性と、湯をまろやかにする特性から、お茶の味を楽しむ煎茶道において珍重されてきました。特に江戸時代後期から明治時代にかけて、煎茶文化の隆盛とともに、銀器製作の技術も飛躍的に発展しました。真鍋静良のような名工たちが手がけた銀瓶は、単なる道具としてだけでなく、美術工芸品として高い評価を受けています。
このような真鍋静良の銀瓶をはじめ、茶道具や古美術品、銀製品の査定・買取は、実績豊富な古美術永澤にお任せください。大切なお品物の価値を丁寧に拝見し、適正に評価させていただきます。
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