
守屋松亭 (もりや しょうてい) による菊図蒔絵棗
漆黒の棗 (なつめ) 全面に、金、銀、黒を用いた高度な蒔絵技法を駆使して、様々な種類の菊の花がびっしりと描かれています。
金と黒のコントラストが際立ち、豪華絢爛でありながらも、日本的な奥ゆかしさを感じさせる意匠は、まさに守屋松亭の真骨頂です。
守屋松亭 (もりや しょうてい、1890-1972年) は明治から昭和にかけて活躍し、その洗練された技術と独自の芸術性で、多くの茶人や蒐集家を魅了しました。特に、このような緻密で格調高い作風は、彼の代表的な特長と言えます。
棗は、安土桃山時代に千利休(せんのりきゅう)らによって茶の湯が確立されて以来、茶道具の中でも特に美意識が注がれるアイテムとなりました。棗の装飾として用いられる蒔絵は、桃山時代から江戸時代にかけて、特に茶道具や調度品に盛んに用いられ、日本の美意識を象徴する工芸として世界的に評価されています。
私ども古美術永澤では、このような茶道具や漆芸品を、長年培った専門知識を持つ査定士が丁寧に査定し、適正な価格で買取させていただいております。ご自宅に眠っている価値ある古美術品がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
関連買取実績
-
2025.10.30
-
2025.10.28
-
2025.10.27
-
2025.10.24








