
彫金香合セット
優美な彫金の香合セットをお譲りいただきました。
左は、このセットの蓋部分ですが、日本の自然美を凝縮したかのような見事な蒔絵(まきえ)の技法が用いられた逸品です。雄大な滝の流れ、雲間から覗く山々、松や梅などの文様が立体感豊かに表現されています。
そして、右側が香合セットです。円形の外箱の中には、大小9つの香合が収められています。中央の大きな香合を囲むように、丸みを帯びた香合が並び、その全てに繊細な竹梅などの文様が彫金で施されています。
茶道具における香合は、香を収める器であり、炉の季節の必需品です。茶席の趣向を凝らす上で、亭主の美意識や遊び心を映す重要な役割を担います。
このセットに見られる、金工の緻密な技術と、蓋に描かれた漆芸の奥行きある景色は、いずれも高い格式を感じさせます。漆芸と金工、異なる工芸の匠の技が一体となり、茶席に彩りと物語をもたらすお品です。
ご自宅に眠る、価値ある茶道具や古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。美術的、歴史的な背景を深く理解した上で、次世代へと大切に引き継ぐお手伝いをさせていただきます。
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