
源右衛門窯 染付葡萄図 香炉
佐賀県有田町に居を構える源右衛門窯による染付葡萄図 香炉をお譲りいただきました。源右衛門窯は、江戸時代後期から続く伝統ある名窯であり、古伊万里の優美な作風を現代に継承していることで知られています。
この香炉は、白磁の素地に呉須(ごす)と呼ばれる顔料で葡萄の図が鮮やかに描かれた、清々しい趣を持つ逸品です。高台には三つの足が控えめに設けられ、全体のフォルムに安定感を与えています。
藍色の濃淡で表現されたたわわな葡萄と蔓は、吉祥の象徴としても親しまれており、見る者に豊かな実りを連想させます。蓋に設けられた繊細な透かし彫りも、香を焚く道具としての機能美と装飾性を兼ね備えています。
有田焼の歴史は、約400年前に朝鮮半島の陶工、李参平が泉山で良質の陶石を発見したことに始まります。その後、技術の洗練を経て、特に藍色一色で絵付けを行う「染付」の技法は、古伊万里様式の基幹を成しました。
古美術永澤では、このような源右衛門窯の作品をはじめ、人間国宝の作品や茶道具、古美術品全般の買取を承っております。買取をお考えの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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