
扇面 平目地蒔絵香合
心温まる逸品をお譲りいただきました。それは、こちらの扇面 平目地蒔絵香合です。
この香合は、ユニークな桃形で、蓋には扇をモチーフにした図が、高度な蒔絵の技法で施されています。
扇には、見事な構図で二つの画題が描かれています。まず、左側には秋を思わせる菊が描かれ、右側には山水図のような風景が配され、松の木や山並み、水辺の情景が線描で簡潔に表現されています。
扇面という限られた空間の中で、風景と草花という異なる画題が調和して収められており、古来より伝わる雅な意匠を感じさせます。
香合は、室町時代に中国から伝来した唐物(からもの)を起源としつつ、安土桃山時代から江戸時代にかけて、日本の茶の湯文化の発展とともに、独自の装飾技法が確立されていきました。
古美術永澤では、伝統的な蒔絵作品をはじめ、茶道具、古美術品の査定・買取を承っております。買取をお考えの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
関連買取実績
-
2025.12.13
-
2025.12.13
-
2025.12.13
-
2025.12.12








