
香道具 銀葉盤十種香札(ぎんようばん じゅっしゅこうふだ)
大変珍しい香道具の逸品をお譲りいただきました。それが、この銀葉盤十種香札(ぎんようばん じゅっしゅこうふだ)です。
この香札は、香道で用いられる十種香の組香で、香の名を覚えるために作られた道具です。上段の木製の短冊形の札には、植物の絵が墨で繊細に描かれております。
季節を彩るモチーフが選び抜かれ、それぞれの香を示しています。下段には、美しい螺鈿(らでん)細工の菊紋の札が並びます。光の加減で虹色に輝く螺鈿は、見る角度によって表情を変え、この道具に格調高い美しさを与えています。
十種香は、香道の中でも特に格式の高い組香の一つであり、江戸時代以降、公家や大名、そして裕福な商人たちの間で香道が盛んになるにつれて、美術品としての価値を高めていきました。
このような銀葉盤十種香札は、当時の文化的な洗練と遊び心、そして日本の繊細な美意識を今に伝える貴重な歴史的資料です。
ご自宅に眠る香道具や古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。歴史的・美術的な価値をしっかりと見極め、次の世代へと受け継ぐお手伝いをさせていただきます。
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