竹編花籠

上質な竹編花籠（たけあみはなかご）をお譲りいただきました。古くから竹は、しなやかでありながら強靭な特性から、日用品や工芸品の素材として日本文化に深く根付いてきました。特に茶の湯の文化において、花入（はないれ）として用いられる竹籠は、その侘び寂びの精神性を体現する重要な茶道具の一つとされています。

この花籠は、繊細で複雑な網目模様が特徴です。網目の密度や均一性、そして何よりも立体的な造形美が、高度な熟練の技を持つ竹工芸作家の手によるものであることを物語っています。

竹編花籠は、その時代の流行や地域性、さらには作家独自の創意工夫によって様々な形や編み方が生み出されてきました。茶道具としての花籠は、単に花を飾る器としてだけでなく、空間を演出する美意識の象徴としての役割を果たします。今回の品も、その静謐で凛とした佇まいに、日本の伝統工芸の奥深さを感じさせます。

古美術永澤では、竹籠や茶道具の査定・買取を承っております。買取お考えのお品物がございましたら、お気軽にご相談ください。専門の査定士がお客様のお品物に込められた物語と価値を丁寧に拝見させていただきます。

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