このたび、田中仙樵(たなかせんしょう、1875年-1960年)による書付・自作筆題を備えた、銘「松虫」の茶杓をお譲りいただきました。
銘に据えられた「松虫」は、秋の情景や静かな余韻を想起させ、茶席に季節感と詩情を添える題として古くから親しまれています。
茶匙本体は、竹味を活かした端正な造形で、過度な装飾を避けた佇まいが、侘びの精神を重んじる茶の湯の美意識を体現しているかのようです。自作の筆題と書付が揃っている点も評価が高く、作家の美意識や思想を直接伝える資料性の高さを誇っています。
古美術永澤では、専門の査定員が茶道具の来歴や書付の真贋、保存状態を丁寧に拝見し、適正に評価いたします。どうぞお気軽にご相談ください。









