
猿 香合
生命力を感じさせる猿図の象牙製香合をお譲りいただきました。
本作は、蓋の表面に三匹の猿が立体的に、かつ緻密に彫り描かれた逸品です。中央に配された大きな猿の面持ちは大変写実的であり、毛並みの一本一本に至るまで繊細な毛彫りが施されています。
象牙という素材の滑らかな質感と、黒褐色の彩色が織りなすコントラストが美しく、掌に収まる小宇宙の中に、江戸から明治にかけての高度な彫刻技術が凝縮されています。
特に猿の表情に見られる知性と愛嬌の同居は、作者の並外れた観察眼と遊び心を感じさせます。
香合は茶席において香を収納するための器ですが、古くからその意匠は亭主の趣向を反映する重要な道具として重んじられてきました。
とりわけ猿は「去る(魔が去る)」に通じる吉祥の象徴として、また日吉大社の使いや山神の化身として日本人に親しまれてきた画題です。
古美術永澤では、こうした茶道具や古美術品の査定・買取を承っております。整理をお考えの際は、お気軽に私どもの無料査定をご利用ください。
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