
香川勝廣作 福寿図 銀製香炉
「香川勝廣作 福寿図 銀製香炉」です。
明治~大正期に活躍した名工、帝室技芸員 香川勝廣作 「福寿図 銀製香炉」をお譲りいただきました。
金工家 香川勝廣(1853-1917)は、幕末の江戸に生まれ、野村勝守・加納夏雄・柴田是真という優れた金工家や絵師、能面師から多様な技術を学びました。
刀装具の技術を基盤とした精緻な彫刻、特に「片切彫」と呼ばれる筆で描いたような表現を得意とし、そこに絵師から学んだ日本画の表現を取り入れて、伝統的な彫金技術を芸術の域にまで高めた人物として知られています。
また、明治36年には宮内省から依頼を受け、重量約75㎏の銀地に金象嵌鳳凰彫刻を施した花盛器の大作を手掛けて異例の賛辞を賜りました。
今回のお品は、銀地に優雅な菊の花が高彫技法で立体的に描かれており、花のそばには小さな蝶が舞っています。
金属の配合や種類を変えることによって色調の変化が表現され、日本画の要素を取り入れた構図も作品に奥行きと躍動感を与えております。
蓋の摘みである蕾は丸みを帯び、これから開こうとする花弁の表現は写実的で大変見事なものです。また、蓋裏の摘みの留め具部分にも蝶があしらわれ、作者の遊び心が感じられます。
こちらは共箱が付属しており、箱蓋裏には作者の署名がございます。
箱書からは、大正から昭和戦前にかけて活躍した「長谷川赳夫」からの特注品で、大正3年初秋に製作された作品であることもわかります。
古美術永澤では、著名な金工家や彫刻家などの作品を、歴史的背景も踏まえてその価値を見極め、適正な価格をご提案いたします。どうぞ一度ご相談ください。
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